塗り壁・無垢床・造作が魅力の暖かい家 小樽T邸

小樽市にあるT邸は2022年秋に竣工しました。ご夫妻がホクシン建設を選んだ理由は、断熱性能の高さと自然素材を使った家づくりにあります。

実際にお邪魔してみると、自然素材による大工さんの造作が随所に見られる、ほっとするお住まいでした。

取材(記事・写真) いえズーム(iezoom)編集部

無垢板、板張り天井、レンガなど自然素材を多用

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JR函館線の駅にも歩いて通いやすい住宅街の一角、奥には静かな林が広がる場所にT邸はあります。外壁の一部は道南杉の板張りで、玄関も木製です。

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玄関を入ると見えるのが、リビングダイニングにつながる格子の引き戸です。造作によるこの引き戸は木組みが美しいだけでなく、玄関とリビングをほどよく遮りつつ、陽射しや空気を玄関まで届けてくれます。玄関を開けたときに愛猫が不意に出ていくのを防ぐ目的もあります。

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リビングダイニングは木の風合いに満ちています。床は杉板の浮造り仕上げ(木目の柔らかい部分を削って硬い部分を浮き上がらせる方法)で、30mmの厚い杉板を採用。足裏が暖かい感触がしました。

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リビングダイニングの壁は職人さんのコテ仕上げが温もりある塗り壁に。ご夫妻の憧れだった無垢の床板や塗り壁を実現しています。

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キッチンの背面カウンターは大工さんによる造作で、壁面に江別産レンガを採用しました。温かみのあるレンガがキッチンになじみがよいと感じたそうです。

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リビングダイニングの中心的存在が薪ストーブです。札幌軟石を敷き、背面には江別産古レンガを使っています。

1階部分にすべての機能を集約

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1階で生活に必要なすべてがまかなえるよう、洗面室やユーティリティなどを配置。洗面室の洗面台はモールテックス、壁面収納や棚は大工さんの造作です。奥さまがイメージを膨らませて希望を伝えました。

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ユーティリティは洗面台の奥にあり、リビングからもキッチンからも行ける回遊式動線になっています。収納ケースやガス式衣類乾燥機「乾太くん」に合わせて、大工さんに棚を造ってもらいました。

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寝室も、将来を見据えて上り下りしなくてすむよう1階に設けました。「1階ですべての生活が完結できるようにしたかったんです」(Tさん)。「コンパクトでも使いやすく、が希望でした」(奥さま)。

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2階に続く階段には高窓があります。陽射しが入るのはもちろん、鳥や星空もよく見え、眺めを楽しめます。愛猫のなつめちゃんもTさんと一緒に鳥を眺めていることがあるそうです。

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2階にはTさんが趣味のギターを楽しむための部屋がありますが、取材当時、奥さまは出産間近。いずれ子ども部屋として使う予定です。この部屋の壁は合板の現しに、天井は「SHS工法※」のメリットでもある梁の現しになっています。

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階段を上がってすぐのスペースにはカウンターを取り付け、ちょっとした作業ができるように。その奥には小屋裏収納があり、季節の衣類などを収納できます。

Tさんご夫婦にお話をうかがいました。

■住宅会社の選び方は?

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Tさん 結婚してすぐに土地と住宅会社を並行して探し始めました。お互いの職場にアクセスしやすい地域に狙いを定め、インターネットだけでなく、2人で歩き回っては空いている土地がないか探しました。

家づくりの本やYouTubeで勉強していくうちに、高気密・高断熱の家がランニングコストが削減できるとわかってきました。そこで断熱に強い会社をネットで探しては、モデルハウスや現場見学会に足を運びました。

ホクシン建設さんはモデルハウスの扉を開けた瞬間、「ここだな」と思いました。木の風合いや、素朴だけれど造り込まれた感じがとてもよかったです。

■ホクシン建設との家づくりでよかった点は?

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Tさん 家づくりを勉強する中で、スペックだけでなく、施工が肝心だと知りました。ホクシン建設さんはホームページで大工さん一人ひとりを紹介していて(自慢の大工 | 丸三ホクシン建設 (hokushin-k.jp))、資格や経験、スキルを有する大工さんがたくさんいるとわかって、その点で信頼できました。

奥さま ホクシン建設が公開した完成現場見学会をいくつも見学出来て、それぞれの家のよいところを見ては、こういうふうにするのもいいね、と話し合えたのもよかったです。

■家づくりを通しての感想は?

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Tさん 首藤社長からいろんな住宅会社、見学会などを見ることを勧められ、1年ほどさまざまな住宅会社を回りました。

当時見学したホクシンさんの家で採用されていた、床の浮造りや猫の脱走防止用の格子扉、薪ストーブやレンガなどはこの家でも良い所取りができました。ホクシン建設さんを100%信頼して、自分たちの要望も形にできて、楽しい家づくりでした。

■実際の住み心地は?

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Tさん とくに薪ストーブは取り入れてよかったです。冬は仕事から帰ってきたら毎日のように焚いていました。

奥さま 猫も薪ストーブが大好きで、炎をずっと見ています(笑)。私は、入居前とくらべて床などの色の風合いがどんどん変わり、良くなっていくのを見るのがとても楽しいです。

※SHS工法...壁や屋根の外側を高性能の断熱材「スタイロフォーム」を張ってすっぽりと覆う断熱工法のこと。丸三ホクシン建設の社長 首藤は北海道SHS会の会長を務めている。