愛犬と夫婦が寄り添う、小さくて快適な平屋 札幌市・K邸

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取材(記事・写真) エイチエス株式会社

札幌市厚別区の閑静な環境の中に佇むK邸。三角屋根の平屋ですが、ロフト部分がせり上がり、表情に変化を生んでいます。外壁はガルバリウムと杉の板で構成。風にさらされる建物裏側(北面)は凍害を防ぐため全面ガルバリウムで開口部を極力減らしています。

断熱材はスタイロフォームで建物全体を覆うSHS外張断熱工法を採用した高気密・高断熱の住宅。暖房と給湯はエコジョーズを採用し、真冬もパネルヒーターのみでおうちを暖めています。


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取材の間も吠えずにお利口にしていた愛犬の宗介くん。「平屋にしたのも、土間を広めにとったのも、宗介と一緒に快適に暮らすため」とご主人は言います。
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土間スペースには宗介くんのお散歩グッズがたくさん並んでいました。
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室内には自然素材をふんだんに使用。落ち着いた風合いのリビングにしたいという夫婦の希望に応え、床はニレ材を選択しました。両親から譲り受けたという古箪笥や昔のミシンがしっくりなじんでいます。
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イラストの仕事をしているご主人の書斎。趣味のギターを飾る壁掛けには、おじいさまのおうちの床の間に使われていた木材を活用しました。
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南面につくられたデッキには犬用のフックが付いていて、宗介くんをつないでおくことができます。
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大きくて使いやすいキッチン。江別の窯業メーカーで焼いたレンガタイルの壁がおしゃれです。
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おじいさまの家があった敷地に、新たにマイホームを建てたKさんご夫婦。さまざまな住宅会社に相談した結果、「わたしたちが思い描いていたよりもずっといいプランを提案してくれたのがホクシン建設だった」と振り返ります。
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―家づくりのきっかけは?

ご主人「もともとこの場所には祖父の家がありました。築40年ぐらいだったと思います。わたしが生まれる少し前に建てたと聞いているので。祖父が亡くなり、建物が古かったこともあり、建て替えて、わたしたち夫婦で住もうということになりました」

―それから住宅会社の検討を始めたんですね?

ご主人「はい。住宅展示場を見て回って、いくつか気になった住宅会社で設計の相談に乗ってもらいました。具体的にプランが進みかけたところもあったのですが、話をするうちにどうしてもしっくりこなくて」
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奥さま「こちらは『小さくて住みやすい家』を望んでいたんですが、ここの敷地が広いから、『大きい方がいいですよね』『広い方がいいですよね』と勝手に解釈されちゃったんです。あれ?話が通じてないなって」

ご主人「それで一度立ち止まって、改めて住宅会社を探し始めました。そのときにたまたま妻がホクシン建設のホームページを見つけました。ちょうど近くでオープンハウスがあるというので見に行ったんです」

奥さま「一目見て気に入りました。ほかの住宅会社とは全然違っていたから」
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―どんなところがピンと来ましたか?

ご主人「無垢材を使った自然な感じも好きだし、塗り壁も素敵だなぁと。わたしたちのイメージにぴったり合う家でした」
奥さま「それに大工さんを大事にするという会社のスタンスもいいなと思いました。じつはうちの父は大工なんです。そして主人のお父さんは建築家」

―え!?おふたりともご実家は建築関係!それで建築を見る目も肥えているわけですね。

ご主人「目が肥えているというほどではありませんが、建築が身近な存在であったことはたしかです。ホクシン建設は社長さん自身も大工出身ですし、そういう意味でも安心して任せられました」

奥さま「実際に来ていただいたホクシン建設の大工さんも本当に感じの良い方ばかりでした。施工中は細かいことも一つひとつ確認してくれたり、相談をしてくれたので、ちょくちょく現場に来て家ができあがっていくのを見ていました」
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―話を戻しますが、家づくりにあたってどんなことを要望しましたか?

ご主人「まずは平屋ですね。長く住むからには掃除が楽な方がいいし、なによりうちには犬がいて木の階段はすべって危ないから、犬のために平屋を選択しました。ほかには、広い土間とパントリー、南面に大きめの窓がほしい...といったところかな。それから、立地的にここは風が強いので、北面は冬に強い素材にしてほしいとリクエストしました」

奥さま「ホクシンさんはわたしたちの希望をしっかり聞いてくれたし、話がすごく合うので家づくりが楽しかったですね。最初のプランの段階で、わたしたちが思い描いていたよりもずっといいプランを提案してくれたんです」

―家づくりのなかで悩んだり、迷ったことは?

ご主人「悩んだというのはないですね。一番悩んだのは住宅会社を決めるときでしたから。強いて言えば、悩ませてしまったのはキッチンの『はいちょう』かな」
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―はいちょう...?

奥さま「蝿帳です。食べ物を一時的に入れておく家具です。本州の古い家にはありますが、北海道ではあまり馴染みがないんですね。わたしは新潟出身ですが、実家に蝿帳があって、パンとか果物とか、ちょっと置いておきたいときにすごく便利でした。それで打合せのときに『蝿帳をつくりたい』と言ったら、主人を含めそこにいた全員が『蝿帳!?』となって。わたしは蝿帳が北海道にない文化だとは知らなかったので、逆に驚きました」
ご主人「いろいろ調べてもらって、オリジナルでつくってもらいました。大活躍しています」
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ご主人「南に大きな窓があって自然な光が入るので気持ちがいいですね。冬はそんなにガンガン暖房をたかなくても暖かいですよ。家全体を外側から断熱材でスッポリ包んでいると聞きました。反対に夏は軒が長いのでそれほど窓から日差しが入らず、涼しいですね。エアコンを設置しなくても十分快適に過ごせています」

奥さま「犬もすごく気に入っているみたい。晴れた日はデッキで日向ぼっこをしているし、わたしたち夫婦がお休みの日は、一緒にリビングでゴロゴロしていることも多いんですよ」

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