札幌技能フェスティバル2009

今年もいよいよ技能フェスティバルの打合せが始まりました。2002年から始まったこのイベントは、今年で8回目を迎えます。今年の開催は「札幌コンベンションセンター」(札幌市白石区東札幌6条1丁目)で、8月9日(日曜日)午前9時45分から午後3時までの予定です。

2008年のフェスティバル、建築大工の体験コーナーです。

今年の参加団体は23団体を予定していて、私たち建築大工もフェスティバル発足の時から、重要な役割を担っているわけです。

参加団体には、建築・左官・塗装・板金・タイル・配管・造園・ブロック・石材・建具・畳・鳶・表装などの建設業にかかわる職種だけでなく、和裁・洋裁・美容理容・写真・日本調理などの職種と、道立札幌高等技術専門学院・ポリテクセンター北海道も参加する予定です。

開催目的としては、若年者を対象にものづくりの楽しさや素晴らしさを知る機会をつくり、多くの市民に技能に対する理解を深めることとしています。

フェスティバルでは、それぞれの職人たちの実演コーナーや、ものづくりの体験コーナー、作品の展示・販売コーナーや、軽食コーナー・ステージアトラクションと、最後に沖縄旅行(昨年実施)などがあたる抽選会もあり、毎年訪れてくれた方には楽しんでいただいています。

2008年のフェスティバル、タイルを貼って鍋敷き作り

小学生の将来なりたい職業の中には、今でも「大工さん」という職業が上位にランクしていると聞きますが、実際に大工になろうと職業訓練校などに入校する子供は非常に少なくなっているようです。また、雇い入れる建設業者・工務店も少なく、技能者も高齢化が進んでいるようです。今、この時代では仕事も少なく、現在働く職人たちで間に合っているようですが、これから何年か先に今の職人たちが引退することを考えると、技能者の不足は深刻な問題となってきます。

車の製造や医療の技術のように、マニアルが出来れば次の世代に継承していけるものであれば良いのですが、大工などのように、熟練した職人から直接教わり、長い経験を積まなければ取得することが出来ない私たちの技能は、一度育てることをやめてしまったら、途絶えて継承することが出来なくなってしまうのも事実です。

全国各地で行われている「技能フェスティバル」などの取組みで、ものづくりの後継者が育つ環境が芽生えてくれると良いのですが、私たち民間の力では限界がありますよね!

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行政のみなさん!技能者の未来にに愛の手を!!