その1 住宅会社・工務店をしている理由

ホクシン建設事務所

昭和49年に父が設立したのが「株式会社 丸三ホクシン建設」で、私は「道央建築高等職業訓練校」に入学し、同時に現場で大工見習いとして仕事を覚えながら建築の勉強を始めたのがきっかけです。

訓練校を修了すると「日本建築大工技能士会 札幌支部」に入会し、青年部の活動に参加しました。20代の中から建築大工一級技能士・職業訓練指導員・二級建築士・二級施工監理技士を取得し、私の通っていた職業訓練校の講師として教壇に立つことにもなり、監督者訓練指導員(TWIトレーナー)の養成訓練「仕事の教え方・人の扱い方」を受け、指導法や講師になるための方法も学びました。今でも技能士会の活動を通して、腕の良い大工の育成のためにボランティアで活動を行っています。

大工の腕は、住宅建築の質を向上させるための大変重要な基礎です。技能士会や、日々の現場で学んだことを私は自分の会社で、7人の技能者とともに活かしているのです。当社の社員は全員が大工。新しい技術も学びながら良い家づくりを続け、お客様に喜ばれる。そのことに生き甲斐を感じるから工務店を続けているのです。

同業の中には安定した仕事を確保できず、あるいは後継者がいないなどの理由で事業を続ける意欲を失っているケースも少なくありません。そういう会社にも仕事を求めている腕の良い大工の仲間がいます。私は今よりももっと頑張って、彼らにも当社の仕事に参加してもらい、一人でも優秀な大工を支えていけるようにしたいという夢を持っています。