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建築家とのコラボ インタビュー

建築家とのコラボシリーズ第4弾 宙に浮く家 札幌市・Gさん

「こんど札幌で戸建てを設計する若手建築家がいるんだけれど、相談に乗ってあげてくれないか」そういう電話でした。07年・秋のことです。

藤岡さんが札幌を訪れ、お話を伺ったのは年末でした。藤岡さんは、基本プランを広げながらどういう住宅を造りたいか、静かにしかし情熱的に語ります。好感が持てました。

藤岡さんは高校卒業まで札幌で過ごした『どさん子』。しかし設計の道を歩み始めたのは東京の大学に進んでからで、寒冷地住宅についての足がかりはありませんでした。

「道産レンガを使いたい」「地場産の木を使いたい」。最初は『郷に入れば郷に従え』程度の話だろうと思いましたが、どうもそうではないらしい。そこに重要な意味を込めているようでした。

08年の12月、G邸が完成し見学させていただきました。ボクは、北海道の断熱作法に従いながら、新しい風を持ち込んだいい家だと感じました。
大きな家ではないのですが、1つの場所がいくつもの使い方に変わる「茶の間」的設計、床の間がなくても凛とした和を感じさせる畳部屋、そして繊細な表現。

すべては暮らすための設計であることも共感できるポイントでした。とは言え、やはりこの家は“宙に浮く”家です。

本誌編集長

丘ヲノボル家 藤岡大学

はじめてみた敷地は、緩やかにうねり傾斜して、緑の多い札幌の山麓らしい佇まいを残していました。
道路側の間口が狭くて奥が深い、決して優等生とはいえない敷地を前に不安がるGさん夫妻でしたが、それでもこの小さな丘を、幼い子供とともに駆け上がって見下ろしたときの気持ちよさは格別。
子供は丘の下の両親を大きな声で呼んでいます。
この地に住宅を計画することは、その時感じた丘の上の「家族の一体感」を頼りに、この丘にぴったりの暮らしを探りあてていくことでした。

前面道路と敷地の一番高い場所の高低差は約2mです。その高低差を生かして、ピロティー(*1)下のカーポートから、半階ずつ上がる4層のスキップフロア(*2)で建物を構成することにしました。

この構成を大きな骨格として、スキップフロアの上で繰り広げる生活像をGさん夫妻と一緒にイメージしました。焦点は、2人の幼い子供たちが、この家をどんなふうに使いこなして成長していくのか、両親はそれにかかわり見守ることができるのか、ということに絞られていきます。そしてスキップフロア各層の性格付けと、それらのつなげ方が設計にあたっての鍵となりました。

敷地の「丘の上」にあたる玄関階には、テラス、多目的土間室、玄関が一体となって煉瓦(レンガ)が敷きつめられた、室内外を貫通する「煉瓦の間」とでも呼ぶべき場所があります。ここは玄関でもなく、庭でもなく、書斎でもなく、家事室でもなく、子供の遊び場でもない、しかしそのどれにもなるような場所です。
ここを通過点としてスキップフロアの構成に沿って、一人で過ごす「小さな」居場所やみんなで過ごす「大きな」居場所が、部屋として仕切られることなく緩やかにつながれて、丘をのぼるように一番奥の子供室に至ります。子供たちが食べる場所、学ぶ場所、寝転ぶ場所、腰掛ける場所、登る場所など、それぞれの居場所が、木組みを現した「大きな」屋根の下に重なり合っています。
そこでは、家族がいつも使い方を考えながら、声を掛け合い、気持ちを交わします。

カラマツ、道南杉といった北海道産の木材や、近隣江別産の煉瓦など、地場の素材の中で暮らしているという「地域の物語」を家族が共有することも、その場所に暮らす家族の一体感に広がりを持たせるはずです。

*1 ピロティー:建物を地面から持ち上げたときにできた外部空間
*2 スキップフロア:床の高さを半階ずつずらして配置する階の構成

Profile
1969年 北海道札幌市生まれ
1993年 日本大学理工学部建築学科卒業
1995年 日本大学大学院理工学研究科修士課程修了
1995年 黒沢隆研究室勤務(〜2000年) 
2003年 ベルラーヘ・インスティテュート(オランダ)
修士課程修了
2004年 藤岡大学建築設計事務所設立
2005年〜 中央工学校非常勤講師

●首都圏周辺だけではなく、札幌近郊で住宅をお考えの方も、お気軽にご相談ください。札幌の家づくりを続けます。

宙に浮く家の中は大きなワンルーム。写真奥、通りからは手前側にあるキッチンがこの家の司令塔
通り側から見る。向かって左側は壁がない浮いた構造。子供たちにも評判らしい
玄関から屋外のテラスへ続くレンガの間
夕暮れの光がもれる大きなガラス面は、手前のフロアと奥のフロアをつなぐ吹き抜け
キッチンから敷地奥方向を見る。ダイニング、少し上がって子供室2から畳室、階段裏には玄関室の気配も感じる
左:子供室1にはロフトがある。そこにかかる階段がいい
右:畳室を横から見る。引き戸を閉じることで個室にもなる
リビングのフロアから上の畳室、下のレンガの間を見通す。気配が見える関係
キッチンを横から見る。シンク側がダイニングと面している。正面の収納は台所用品とともに料理の書籍や子供たちのプリントなども収納する(右側)機能的なつくり。既製パーツの組み合わせでもここまでできる
奥さまを中心に家族が集まるダイニング
この家で、子供たちが大きくなり、やがて巣立つ日が来るだろう
子供室2のオープンな学習空間

設計・監理 藤岡大学建築設計事務所
http://www.daigakufujioka.com
設計協力 吉田一成構造設計室
写真:酒井広司(2・3・5・8)、本田匡(その他)

施工
丸三ホクシン建設
石狩市花川南4条2-101
Tel.0133-73-0714
Fax.0133-73-9418
http://www.hokushin-k.jp/

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